2025
04.15
ふるさと納税でリピータ続出!泉州元気ハラミのアキラ商店インタビュー

ふるさと納税でリピーター続出!泉州元気ハラミのアキラ商店インタビュー

ガイド

ふるさと納税で大人気の「泉州元気ハラミ」をご存知ですか。

泉州元気ハラミは、楽天ふるさと納税などのランキングで常に上位に選ばれている、大阪府泉佐野市の返礼品です。

今回は、その泉州元気ハラミを製造するアキラ商店の松葉口様に、ふるさと納税で提供を始めたいきさつや、重ねてきた工夫、今後の展望などについて伺いました。

泉佐野市 アキラ商店7 元気ハラミ

― 本日はよろしくお願いいたします。泉州元気ハラミは、テレビでも取り上げられていて大人気ですね。

ありがとうございます。おかげさまで、私たち自身が驚くほど多くの方にお申し込みいただいています。

泉佐野市 アキラ商店5 元気ハラミ

― 皆さんが今作っていらっしゃるのが、泉州元気ハラミですか。

そうです。ここでお肉を加工して味付けし、急速冷凍したものを出荷しています。今は人数が少ないですが、普段はもっと大人数で作業をしているんですよ。

泉佐野市 アキラ商店4 元気ハラミ
急速冷凍庫。毎日夕方までにはこの中がいっぱいになる。

ここが、製造したハラミと牛タンを急速冷凍する冷凍個です。泉佐野市のクラウドファンディング型ふるさと納税「#ふるさと納税3.0」で皆様に支援していただき、設置することができました。

泉佐野市 アキラ商店3 元気ハラミ
ハラミと牛タンの冷凍庫(急速冷凍後の保管用)

こちらは、急速冷凍が終わったハラミと牛タンを保管する冷凍庫です。ここからお客様のもとへ出荷しています。

― これが全部返礼品なのですか!

そうです。今は作っては発送するという流れになっていて、すぐに出荷してしまうので、常に在庫に余裕がない状態です。

― 毎日発送しているのですか。

はい、毎日、冷凍配送者(トラック)数台に来てもらって、1日あたり段ボール500箱〜1500箱くらい発送しています。

泉佐野市 アキラ商店2 元気ハラミ
翌日出荷用の段ボール。1日平均800箱を出荷している。

これは、明日出荷するために組み立てた段ボールです。段ボールだけでも2000枚ほどストックしているので、置いておく場所がないのが悩みです。

人気の秘密は、焼肉店のノウハウを生かしたお肉の仕入れと熟成

― ふるさと納税でハラミを提供されるようになったのは、どのようなきっかけからなのですか。

弊社には、バイキング左近という系列の焼肉店があり、以前からハラミを提供してきました。ちょうど、コロナで店を閉めていたタイミングで泉佐野市から声をかけてもらい、焼肉店で出していたハラミを提供するようになったのが最初です。

当初は3人の従業員で、コロナで閉めていた店の厨房で作っていました。

― 始めた当初から申し込みが多かったのですか。

ありがたいことに、当初から申し込みを多くいただいていました。ただ、私たちには焼肉店経営のノウハウはありましたが、通販については何も知らなかったので、一つひとつ、毎日が試行錯誤の繰り返しでしたね。想定外の注文をいただいていたため、当時はすべてが手作業だったこともあり製造が間に合わずにお客様をお待たせしてしまったこともありました。楽天スーパーセールで1日1万件の申し込みをいただき、パニックになったこともあったんですよ。まさに、嬉しい悲鳴でした。

その後、泉佐野市の「#ふるさと納税3.0」に参加し、計量機、自動充填機、急速冷凍庫などの設備を揃えていったことで生産量を増やせるようになり、今の規模で製造できるようになりました。泉佐野市の取り組みには本当に感謝しています。

― 今は毎月どれくらいの申し込みがあるのでしょうか。

ふるさと納税は月によってバラつきがあり、年末にお申し込みが集中するのですが、平均すると毎月平均20,000件ほど発送しています。

― 1ヶ月に20,000件!どれくらいの量のお肉を輸入されているのでしょうか。

多い月で30トンほどですね。

弊社のハラミは、バイキング左近の創業当時からアメリカ産のチルドのものを使っています。チルドというのは、届くまでの間に一度も冷凍されていないお肉です。

泉佐野市 アキラ商店1 元気ハラミ
チルド倉庫。左側の段ボールがアメリカからの輸入肉。1箱に牛16頭分のハラミが入っている。

― なぜチルドで輸入されているのですか。

チルドのお肉は、保管している間に熟成されるので、とてもおいしいんです。

熟成肉というと、ドライエイジングとウェットエイジングが有名ですが、チルドのお肉はウェットエイジングの状態で保管されるため、旨みが凝縮されています。長期間置きすぎるとおいしさが逃げてしまうのですが、弊社にはノウハウがあるので、ちょうどよいタイミングで加工して出荷するようにしています。

お肉は全て手切りしているんですよ。

― これだけの量を手切りされているのですか!

そうです。チルドの場合は手切りの方がおいしく上手に切れるので、全て手切りにしています。

― 味付けはどのようにされているのですか。

ふるさと納税で提供を始めた当初は、バイキング左近と同じ味付けにしていました。その当時の味付けも好評で、おいしいと喜ばれていたのですが、冷凍でおいしく召し上がっていただけるように改良を重ね、現在の「秘伝の赤タレ」に辿り着きました。

今は、バイキング左近の店舗でも同じ秘伝の赤タレを使用しています。

バイキング左近 泉佐野市
バイキング左近 1号店(大阪府泉佐野市)

ふるさと納税でハラミが人気になったことで、バイキング左近の知名度も高まり、おかげさまで関西空港にどんぶり専門店を出店しているほか、梅田や道頓堀などの都心部にもお店を出し、多くのお客様にご来店いただけるようになりました。店舗では、ふるさと納税とはまた違った楽しみ方をしていただけるので、お客様に喜んでいただいています。

ー バイキング左近さんでは、どういうきっかけでハラミを提供されるようになったのでしょうか。

ハラミは、赤身のように見えますが、実はホルモンに分類されています。バイキング左近を開業した当時は今とは関税が異なり、ホルモンであるハラミを安く輸入することができました。そこで、お客様に安くておいしいお肉を提供できると考えて、ハラミの提供を始めたのが最初です。

バイキング左近は、郊外店であるにもかかわらず、町内会や同窓会などの集まりに連日多くご利用いただける大人気店になりました。当時、焼肉店は今ほど多くなかったこともあり、大人数が集まるのにちょうどよいお店だったようです。バスも3〜4台用意してお客様を送迎していましたね。

ハラミはその当時から弊社でずっと扱ってきて、お客様にも喜ばれてきたものなので、ふるさと納税を始める際にも、ハラミにしようと決めました。

― 御社の元気ハラミは、ふるさと納税ポータルサイトでも常にランキング上位にありますね。

そうですね。ありがたいことにランキング上位を維持できています。

ポータルサイトには、レビューがあります。皆さんが良いレビューをたくさん書いてくださっているので、それが更なるもうしこみにつながっていて、ありがたいですね。もちろん、中には評価がよくないレビューをいただくこともありますが、すべてのご意見をありがたく受け止めて、改良・改善の手がかりにしています。

これだけ多くの方にお申し込みいただいていますので、皆さんの期待に応えられるように、レビューをチェックし、泉佐野市とも相談しながら良いものを提供できるように努めています。

― 返礼品は、泉州元気ハラミと牛タンの2種類ですか。

大きくわけると、泉州元気ハラミと牛タンの2種類です。牛タンは、普通の牛タンと、成型肉の牛タンがあります。弊社は成型の技術を持っていて、おいしく作れるので、どちらも好評をいただいていますね。

ハラミも牛タンも、少量のものからキロ単位のものまで用意して、ご家族の人数に合わせて選んでいただけるようにしています。

― 楽天ふるさと納税で、リピーターが多い返礼品としても紹介されていますね。

リピーターの方はとても多く、同じ方が何回も申し込んでくださっています。ふるさと納税には1年で寄附できる上限があるので、どうしても限りがあるのですが、それでも多くの方が複数回申し込んでくださっています。

楽天ふるさと納税で、リピーターの多い返礼品として紹介されることもあり、とてもありがたいですね。

よりおいしいお肉を届け、泉佐野市に貢献するために<今後の展望>

― 最後に、今後の展望などをお聞かせください。

ふるさと納税で寄附をしてくださった皆様と、泉佐野市のおかげで設備を整え、おいしいお肉を多くの方に届けられるようになりました。今後はさらに生産量を増やせるように、保管と作業を同時に行える倉庫を設置したいと考えています。今より効率よく作業ができるようにして、より多くの皆様に速やかにお届けできるようにしたいですね。

また、新しい返礼品も開発したいと考えています。各自治体からよい返礼品がたくさん登場しているので、私たちも負けないように、挑戦を続けていきたいです。

泉佐野市は、ふるさと納税のおかげで、学校にエアコンやプールが設置され、小学校と中学校の給食が無料になりました。弊社も、これからもおいしいお肉を多くの方に届けることで、泉佐野市にもっと貢献したいと思っています。私たち自身も泉佐野市の住民なので、私たちが頑張ることで地元に貢献できたら、こんなに嬉しいことはありません。

今後も、商品開発や改良を重ねながら、より多くの皆様においしいお肉をお届けしていきたいと考えています。