2025
06.02
大阪・関西万博5

大阪・関西万博には何がある?テーマや注目のパビリオンを紹介

ガイド

2025年春に開幕した大阪・関西万博。ニュースなどで連日話題になっているため、

「万博に行ってみたい」「でも万博には何があるの?」「会場ではどんな体験を楽しめる?」

と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、万博とはどういうものなのか、そして、注目パビリオンや公式キャラクター「ミャクミャク」などについて紹介します。

これから万博に行く方も、気になる話題をチェックしたい方も、ぜひ参考にしてください。

万博とはそもそもどういうイベント?

万博は、世界中の国や企業が集まり、各国の最新の技術や文化、社会課題への取り組みを紹介し合う国際的なイベントです。大阪では、1970年にも開催されています。

大阪・関西万博には何がある?

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大阪・関西万博には何があり、何ができるのでしょうか。大きく4つに分けて紹介します。

見る ― 大阪・関西万博では何が見られる?

大阪・関西万博では、世界や日本の最新技術、建築、アート、文化など、普段は目にすることのない多様な展示を見ることができます。

たとえば、日本館では「循環」をテーマにした展示が用意されており、建築や日本の伝統、先端技術を組み合わせた展示を見ることができます。シグネチャーパビリオンでは、生命や未来社会に関するテーマ展示、企業パビリオンでは実物大のロボットや先進的な都市モデルなども見られます。

パビリオンの建物は「いのちのリレー」をテーマに建設されており、万博終了後にリユースできるよう設計されています。

体験する ― 大阪・関西万博では何を体験できる?

大阪・関西万博の体験型コンテンツは、来場者が最新技術や新しい社会の仕組みを体感し、未来を想像できるように工夫されている点に特徴があります。

たとえば「いのちの遊び場 クラゲ館」では、万博のテーマである「いのち」を取り上げた体験と展示を用意しています。廃棄されたLANケーブルやペットボトル、パソコンの廃材などに「いのち」を吹き込んだ展示や、太陽光発電の光や最新技術で演出された空間に触れ、五感で感じ、考えられるように工夫された見応えのある内容です。

また、空飛ぶクルマのデモンストレーションやAIによる案内、バーチャル万博への遠隔参加などを体験することで、未来の暮らしや社会課題への解決策がどのように実現されるのかを体感できます。

味わう ― 大阪・関西万博では何を味わえる?

大阪・関西万博では、食を通じて日本や世界の多様な文化や価値観に触れることができます。

たとえば「大阪ヘルスケアパビリオン」では、健康やサステナビリティをテーマにした未来志向のフードが提供されており、さまざまな食文化に触れることができます。

また、会場内には大阪や関西の伝統料理、全国のご当地グルメ、さらには海外パビリオンによる本場の料理まで、多彩な飲食店が集まっています。普段は体験できない食文化の違いや新しい味覚に出会えるのも魅力です。

学ぶ ― 大阪・関西万博では何を学べる?

大阪・関西万博では、最新の科学技術や社会課題への取り組みについて学べる展示や体験も多く用意されています。

たとえば「三菱未来館」では、「いのち」をテーマにした映像を巨大な曲面スクリーンで放映し、地球環境や宇宙などの幅広いテーマについて考えるきっかけを与える構成になっています。

子ども向けのコンテンツもあるので、この万博を機に子どもから大人まで皆で一緒に考える機会になるでしょう。

大阪・関西万博のテーマ

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テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン

大阪・関西万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げています。この「いのち」は、人間や生き物の生命だけでなく、一人ひとりの多様な生き方や、持続可能な社会、豊かなつながりも含めた広い意味で使われています。

デジタル技術や最新の科学技術、現代の社会課題の実証実験などは、すべて“いのち”を守り、よりよく生きるための基盤として展示・体験できるものです。たとえば、AIやビッグデータによる健康管理、遠隔医療、カーボンニュートラルな都市づくり、国際交流を促す多言語翻訳やバーチャル空間など、未来社会の実験場(People’s Living Lab)として、いのちを支える新しい仕組みや価値観を体感できます。

AR・VRを活用したバーチャル万博、AI案内、空飛ぶクルマなどの次世代モビリティ、カーボンニュートラルやデジタル社会の実証も、社会課題の解決やSDGs達成に向けたチャレンジとして、誰もが未来の暮らしをリアルに体感できる点が、これまでの万博にはなかった大きな特徴です。

公式キャラクター:ミャクミャク

大阪・関西万博の公式キャラクターは、「ミャクミャク」です。

大阪・関西万博 入場チケット

ミャクミャクのデザインと名前の由来

ミャクミャクは、赤い部分と青い部分で構成されており、それぞれ次のような意味を持っています。

赤い部分:生命の象徴である「細胞」

青い部分:形を自在に変える「水」

名前の「ミャクミャク」には、「脈々」と受け継がれてきた人間のDNAや知恵、歴史、文化を未来へつなぐという意味が込められています。生命の脈動を感じさせる響きであり、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を象徴するキャラクターとして活用されています。

会場での役割と関連アート

会場内には「ミャクミャクハウス」という公式スポットが設けられ、グッズ販売やフォトスポット、アニメ版のコーナーがあります。

また、会場の各所には「こみゃく」と呼ばれるミャクミャクにちなんだイラストやアートが点在しており、訪れる人が探しながら楽しめる仕掛けになっています。

グッズ展開と社会的な広がり

ミャクミャクは公式グッズとしてぬいぐるみやキーホルダー、ステッカーなど多彩な商品が展開されており、国内外のイベントでのPR活動にも利用されています。

JR西日本のラッピング列車やJALの特別塗装機「ミャクミャクJET」など、交通機関とのコラボも行われ、万博の顔として広く親しまれています。

大阪・関西万博におけるSDGsの取り組み

SDGx

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマにあわせ、SDGs(持続可能な開発目標)を会場全体で体現できるように設計されています。単に展示や技術を見せるだけでなく、社会や地球環境の未来を考え、行動につなげるための様々な工夫が盛り込まれているのが特徴です。

SDGsが身近に感じられる展示や体験

会場内のほとんどのパビリオンやプログラムには、SDGsの17目標のいずれかが反映されています。

たとえば、再生可能エネルギーを活用した建築や、リサイクル素材を用いたアート作品、食品ロス削減をテーマにしたフード体験など、普段の暮らしの中では見過ごしがちな「サステナブルな選択」を、実際に見て・触れて・考えることができます。

また、子どもから大人まで参加できるワークショップや、社会課題に挑戦する体験型イベントも多く、「自分にできること」を見つけるきっかけが用意されています。

サステナブルな会場運営

大阪・関西万博では、イベント運営自体にもサステナビリティが徹底されています。

たとえば、会場で使われる電力の一部は再生可能エネルギーでまかない、ゴミの分別やリサイクルが徹底されます。飲食店ではマイボトルやマイバッグの利用が推奨され、使い捨てプラスチックの削減にも取り組んでいます。

さらに、会場の建物やインフラも、万博終了後にリユースやリサイクルができる設計になっており、「作って終わり」ではなく、資源を循環させる新しい社会のモデルを目指しています。

大阪・関西万博9

2025年は、SDGsのゴールである2030年までの「中間地点」です。そのため、今回の大阪・関西万博は、これまでの進捗を振り返り、今後の課題や新しい目標に向けて社会全体で加速していくための発信の場にもなっています。

大阪・関西万博への行き方は?

大阪・関西万博は、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催されています。会場への主なアクセス手段は、電車またはシャトルバスです。

電車を利用する場合(東ゲート)

万博の最寄り駅は、Osaka Metro中央線 夢洲駅です。

大阪市中心部や新大阪駅などから行きやすく、関西国際空港からも電車で行ける立地です。

シャトルバスを利用する場合(西ゲート)

新大阪駅や大阪駅など各所から会場直行のシャトルバスが運行されています。

シャトルバスは事前予約制で、KANSAI MaaSアプリなどから予約が必要です。また、関西国際空港や大阪国際空港からもバスが運行されていますが、万博会場には大型荷物やスーツケースを持ち込めないため、空港近くのホテルを予約し、荷物を預けてから向かうのもおすすめです。

詳しいアクセス方法や宿泊については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

大阪・関西万博のチケットの入手方法は?

万博のチケットを入手する方法は、大きく分けると3つあります。

  • 大阪・関西万博Webサイトで購入する
  • 旅行代理店やコンビニエンスストアで購入する
  • ふるさと納税の返礼品としてもらう

チケットの入手方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。安く手にいれる方法も解説していますので、ぜひご覧ください。

まとめ

この記事では、大阪・関西万博について紹介しました。

  • 万博とはそもそもどういうイベント?
  • 大阪・関西万博には何がある?注目のパビリオン
  • 大阪・関西万博のテーマ
  • 大阪・関西万博への行き方は?
  • 大阪・関西万博のチケットの入手方法は?

万博のパビリオンやイベントは、事前予約が可能です。当日並ぶこともできますが、人気のパビリオンは待ち時間が長くなってしまうこともあるため、待たずに確実に訪れたいパビリオンがあれば、事前抽選への参加をおすすめします。

事前抽選は2か月前と7日前に行われ、当選すれば予約できます。当日入場してから予約する仕組みもあるので、ぜひご利用ください。事前抽選への参加方法は、以下の記事で解説しています。抽選への参加前に来場予約が必要なので、早めに手続きを済ませておきましょう。