2025
06.27
お中元はいつからいつまで?関東・関西の違いやおすすめの品、お得に贈る方法を紹介

お中元はいつからいつまで?関東・関西の違いやおすすめの品、お得に贈る方法を紹介

ガイド

夏が近づき、

「今年はどんなお中元を贈ろう」

と考え始めている方も多いでしょう。お中元は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを伝える素敵な日本の習慣。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながらギフトを選ぶのは、楽しい時間です。

この記事では、お中元についての基礎知識やマナー、喜ばれる人気の贈り物などを紹介します。ふるさと納税を活用してお得に手配する方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

お中元とは

お中元は、日頃の感謝の気持ちを伝える習慣で、中国の道教に由来するといわれています。

中国では、旧暦7月15日に「中元節」という節句があります。この節句は日本のお盆にあたるものですが、このときに贈り物をする風習があり、この風習が日本のお中元へと形を変えたとされています。

日本では、日頃お世話になっている方に贈り物をして感謝を伝える文化として定着しています。

お中元はいつからいつまでに贈る?

お中元の準備を始める前に、お中元を贈る時期を知っておきましょう。

お中元を贈る時期:関東・関西・地域による違い

お中元を贈る時期は、地域によって異なります。ここで、各地域のお中元の時期を整理しておきましょう。

地域時期
北海道7月15日〜8月15日
東北7月1日〜7月15日
関東7月1日〜7月15日
中部7月15日〜8月15日
近畿7月15日〜8月15日
中国7月15日〜8月15日
四国7月15日〜8月15日
九州8月1日〜8月15日
沖縄旧暦7月13日~7月15日

お中元は、相手の住む地域に合わせて贈るのが一般的です。贈る相手の地域の時期を確認し、その時期に到着するよう手配しましょう。

<例>関東から九州に贈る場合

関東と九州では、お中元を贈る時期が異なります。そのため、関東から贈る場合でも、九州に合わせて8月1日〜8月15日に届くように手配します。

お中元を贈るのが遅れたらどうする?

お中元は毎年のことなので、時には忘れてしまったり、時期を過ぎてしまったりすることもあるかもしれません。その場合は、暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ります。暑中見舞いや残暑見舞いも時期が決まっているので、その時期に合わせるようにしましょう。

種類時期
暑中見舞い8月7日頃まで
残暑見舞い8月7日頃〜8月31日頃

お中元とお歳暮の違いと贈る時期

お中元とあわせて、お歳暮についても知っておきましょう。

お中元とお歳暮は、日頃お世話になっている方に贈り物をして感謝を伝えるという点は共通していますが、贈る時期が異なります。

お中元とお歳暮の時期は地域によって異なりますが、概ね以下の表の通りです。

種類時期
お中元7月15日〜8月15日頃
(地域によって異なる)
お歳暮12月13日〜20日頃
(地域によって異なる)

お中元はどんな人に贈る?

お中元は、日頃からお世話になっている方に贈ります。具体的には、次のような方に贈るのが一般的です。

<個人の場合>

  • 両親や義理の両親
  • 祖父母、兄弟姉妹、親戚
  • 仲人、恩師、習い事の先生
  • 仕事関係(上司、同僚、部下など)
  • 日頃お世話になっている方全般

<企業の場合>

  • 取引先企業(得意先、仕入先、協力会社など)
  • 会社の上司や関係部門の責任者
  • 重要な顧客やクライアント

お中元は実家に贈るもの?

実家にお中元を贈るべきかどうか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

結婚して別世帯になった後、実家にお中元を贈る例があります。ただし、必ず贈らなければならないものではないので、家庭の状況に合わせて判断するとよいでしょう。

お中元を贈らない方がよい相手は?

お中元は、誰もが受け取れるわけではありません。たとえば、次のような場合には受け取れないので注意しましょう。

  • 公務員や政治家
  • 受け取りを禁止している企業や団体に所属している人
  • 忌中の人

お中元は日頃の感謝を伝えるためのものですが、贈ることでかえって相手に負担をかけてしまう場合もあります。相手の状況に合わせて贈るようにしましょう。

知っておきたい「お中元のマナー」

お中元には、マナーがあります。贈る側も受け取る側にもマナーがあるので、正しく理解しておきましょう。

お中元の「のし」とは

お中元には、「お中元」と書かれた「のし紙」をかけるのが一般的です。

「のし」とは、「のし紙」の右上にある細長い六角形の飾り(熨斗鮑:のしあわび)のことを指します。昔から、長寿やお祝いの象徴とされる「熨斗鮑」を紙で包んだものが贈られていたことに由来しています。

現在は、紅白の蝶結びの水引と「のし」が印刷されている「のし紙」が使われています。「のし紙」には「御中元」や「お中元」と入れ、贈り主の名前を書きます。

お中元のお礼状の書き方

お中元を受け取ったら、できるだけ早くお礼状を出します。

お礼状には、必ず「拝啓」「敬具」などの頭語と結語をつけ、時候の挨拶から書き始めるのがマナーです。相手によってはハガキでも構いませんが、丁寧に送る場合は封書にします。必ず縦書きで作成しましょう。

喜ばれるお中元を、お得に用意する方法

お中元を選ぶとき、相手に喜ばれる品を贈りたいと考える一方で、費用面の負担を感じる方もいるかもしれません。その場合におすすめなのが、ふるさと納税を活用してお中元を贈る方法です。

ふるさと納税の返礼品の中には、化粧箱に入っているものや、贈答用にのし紙をつけてもらえるものなどがあります。相手に直接送ってもらうことも可能です。

ふるさと納税を活用していることを知られることなく、相手に喜ばれる贈り物ができるので、ぜひ活用しましょう。

お中元におすすめの品

お中元で何を贈ると相手に喜んでもらえるか、迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで、お中元におすすめの品を紹介します。

タオル

お中元のタオルの例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

タオルは定番の贈り物で、日本で古くから挨拶の品として用いられてきました。日常的に使える実用性の高い品であり、相手の負担になりにくい点が特長です。

タオルの贈り物で特に人気が高いのは、泉州タオルなどのブランドタオルです。毎日使うものなので、使うたびに思い出してもらえるという点でもおすすめです。

飲み物やお酒

お中元の飲み物の例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

ビールやコーヒーなども、お中元によく選ばれている贈り物です。特に、クラフトビールやおしゃれなビールはとても喜ばれるため、人気があります。

コーヒーを贈る場合は、手軽に飲めるドリップパックやリキッドタイプがおすすめです。

地域限定の食べ物

お中元の食べ物の例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

地域限定の食べ物は、箱を開けた瞬間に驚きと喜びがある贈り物です。その土地でしか手に入らないものは話題のきっかけにもなるため、来客の多い家庭にも非常に喜ばれます。

贈る相手の家庭の様子にあわせて選ぶとよいでしょう。

お肉

お中元のお肉の例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

お肉は、お中元の品として幅広い世代に選ばれています。中でも、子育て中の家庭や来客の多い家庭、バーベキューをする人には特におすすめです。日頃あまり買うことのないブランド肉や、高級牛のステーキ、皆で楽しめる串焼きなど、いろいろなタイプのお肉があるので喜んでもらえるでしょう。

お中元に関してよくある質問とその回答

ここからは、お中元に関するQ&Aを紹介します。マナーなど気になることがある方は、ぜひご覧ください。

Q:お中元とお歳暮は両方贈るべき?

お中元とお歳暮は、どちらも日頃の感謝を伝える贈答の機会ですが、両方を贈るかどうかは、相手との関係や状況によります。

どちらか一方だけにする場合は、1年間の感謝を込めて贈るお歳暮を選ぶのが一般的です。

Q:お中元のお返しは必要ですか。

お中元を受け取った場合に、お返しをする必要はありません。ただし、受け取った際は必ずお礼状や電話などで感謝の気持ちを伝えましょう。どうしてもお返しをしたい場合は、時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いとして贈ることもできます。

Q:お中元を贈るのをやめてもいいですか。

お中元は、必ず毎年贈らなければならないものではありません。関係の変化などによってお中元を贈るのをやめても、失礼にはあたりませんのでご安心ください。

ただし、ある年から突然贈るのをやめてしまうと、相手が違和感を覚える可能性があります。そのようなときは、お中元の代わりに暑中見舞いや手紙で季節の挨拶を伝える方法を取ると、関係を穏やかに保つことができるでしょう。

Q:相手が喪中や忌中の場合はどうすればよいですか。

相手が喪中(身内に不幸があった場合)でも、お中元自体は贈っても差し支えありません。ただし、忌中(四十九日以内)の場合はご遺族の心情に配慮し、時期をずらして暑中見舞いや残暑見舞いとして贈るのが望ましいとされています。

Q:お中元を辞退された場合はどう対応すればいいですか。

お中元の受け取りを辞退されたら、感謝の気持ちを伝え、以降は贈らないようにします。感謝の気持ちを伝えたいと思っても、相手が辞退しているのに無理に贈り続けるのはマナー違反にあたりますので、注意しましょう。

Q:贈ってはいけないお中元ギフトはありますか。

お中元の品に決まりはありませんが、次のような品物は避けるのがマナーとされています。

  • ハンカチ(手切れが連想されるため)
  • 櫛(苦や死が連想されるため)
  • 日本茶(香典返しが連想されるため)
  • 刃物(縁を切るイメージがあるため)
  • 靴や靴下(踏みつけるイメージがあるため)
  • 現金や商品券
  • 賞味期限の短いもの

お中元は目上の人に贈ることも多いため、悪い印象を与えてしまわないように注意して選びましょう。

Q:お中元の送り状やメッセージカードは必要ですか。

送り状やメッセージカードは必須ではありませんが、添えるとより丁寧な印象になります。特にビジネスの場合や目上の方に贈る場合は、簡単な挨拶や感謝の言葉を添えるのもよいでしょう。

Q:お中元の品物を直接持参してもよいですか。

近年は配送が主流ですが、直接持参して手渡しするのも丁寧な方法です。持参する場合は、訪問前に必ず相手の都合を確認し、長居せずに感謝の言葉を伝えて品物を渡しましょう。

まとめ

この記事では、お中元の意味やマナー、おすすめの品などを紹介しました。

  • お中元とは
  • お中元はいつからいつまでに贈る?
  • お中元とお歳暮の違いと贈る時期
  • お中元はどんな人に贈る?
  • 知っておきたい「お中元のマナー」
  • お中元におすすめの品
  • お中元に関してよくある質問とその回答

お中元にふるさと納税を活用すると、普段はなかなか手に入らないものを贈ることができます。自己負担2,000円で、相手に喜ばれる品を用意できるので、ぜひ活用しませんか。