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ふるさと納税の注意点|失敗しやすいポイントとその回避策
ふるさと納税は、自分が応援したい自治体に寄附ができる制度です。寄附をした分の税金が控除され、さらに地場産品がもらえるため、多くの人が利用しています。
ふるさと納税をまだ一度もしたことがない方にとっては、分からないことが多く、不安があるかもしれません。しかし、必要なポイントを確認しておけば損をすることはないので、安心して利用できるでしょう。
この記事では、ふるさと納税で注意すべきポイントを紹介します。よくある失敗例とその回避策を具体的に解説しているので、初めて寄附をする方はぜひ最後までご覧ください。
返礼品選びで失敗しやすいポイントと回避策
返礼品選びでのよくある失敗と、その回避策を紹介します。失敗しやすいポイントを事前に理解しておけば、安心して利用できるでしょう。よくある失敗例を3つ紹介します。
- 返礼品の品質が悪い
- 返礼品が期待と違った
- 使いたい日に届かなかった
返礼品の品質が悪い
ふるさと納税ポータルサイトなどでレビューを見ていると、中にはネガティブなものもあるかもしれません。否定的なレビューを見てしまうと、不安で申し込めなくなることもあるでしょう。
そのような場合は、以下のようにして返礼品を選ぶのがおすすめです。
- ふるさと納税サイトのランキングや特集を参考にする
- 品質が一定の返礼品を選ぶ
- もらってみて良かったものをもう一度申し込む
ふるさと納税サイトのランキングを参考にする
ふるさと納税サイトには、ランキングが掲載されています。返礼品の品質に不安がある場合は、そこに掲載されているものを選ぶのも一つのおすすめの方法です。
ランキングに掲載されているのは、多くの人が申し込んでいる人気の返礼品なので、安心して申し込むことができるでしょう。特に上位のものはリピートで申し込んでいる人も多い可能性が高く、満足度の高い返礼品と考えられます。
それでも心配な場合は、楽天ふるさと納税などのふるさと納税サイトでレビューを確認してから申し込むと良いでしょう。
品質が一定の返礼品を選ぶ
お肉や野菜などの返礼品は、部位や収穫時期によって品質が異なる可能性があります。そのような不安がある場合は、品質が変わりにくい返礼品を選ぶと良いでしょう。
たとえば、ビールなら品質が一定なので、安心して申し込めます。お米も、好きな銘柄を選べば、がっかりするほど品質に差があることは少ないでしょう。ふるさと納税にはさまざまな返礼品が提供されているので、安心して申し込めるものを選びましょう。
もらってみて良かったものをもう一度申し込む
ふるさと納税は、同じ自治体に複数回申し込むことができる制度です。一度寄附をして気に入った返礼品があれば、リピート申し込みをするのもおすすめです。
同じ自治体に寄附をする場合でも、寄附金の使い道は毎回選ぶことができます。
返礼品が期待と違った
ふるさと納税では、期待と違ったものが届いたという話を時々耳にします。たとえば以下のような例があります。
- ティッシュペーパー10箱を申し込んだつもりが、5箱×10パック届いた
- タオルの写真がグレーだったのに、ホワイトが届いた
- 野菜の詰め合わせセットを頼んだら、写真と異なる野菜が届いた
このようなケースは決して珍しくはありませんが、ほとんどの場合、返礼品の詳細ページを読めば説明が書かれています。
返礼品の写真は、返礼品の一部のみが写っていたり、イメージ写真だったりすることがあります。詳細ページで内容を確認することで間違いは回避できますので、申し込む前に必ず内容と量を確認しましょう。
使いたい日に届かなかった
ふるさと納税の返礼品は、届くまでに時間がかかることがあります。たとえば、以下のようなケースもよくあります。
- 来客予定に合わせてビールの返礼品を申し込んだのに間に合わなかった
- 大晦日にカニ鍋をしようと思ったのに、カニが年明けに届いた
- 新生活に合わせて炊飯器が欲しかったのに、一向に届かない
一般的なインターネット通販の場合は、申し込んだら数日で届くものも多いですが、ふるさと納税では数ヶ月かかることもあります。配送予定日は返礼品の詳細ページに記載されていますので、使いたい日が決まっている場合は確認してから申し込みましょう。
自然災害などで遅れることもあるので、余裕を持って申し込むことをおすすめします。
税金に関して失敗しやすいポイントと回避策
ふるさと納税の寄附金控除に関しては、以下のような事例があります。よくある失敗ポイントと回避策を紹介しますので、事前に確認しておけば安心して寄附ができるでしょう。
- 上限額より多く寄附をしてしまった
- 手続き方法が分からない
- 手続きが間に合わなかった
上限額より多く寄附をしてしまった
ふるさと納税は、1年間に寄附をした金額から2,000円を超えた分について税金が控除される制度ですが、控除される金額には上限があります。その上限を超えて寄附をしてしまうと、超えた分については税金が控除されないため注意が必要です。
ただし、寄附上限額は事前に調べることができますので、自分の上限額を知っておけば多く寄附してしまうことはありません。心配な場合は、住んでいる自治体に相談することも可能なので、手元に源泉徴収票を用意して問い合わせてみるのも良いでしょう。
寄附上限額について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
手続き方法が分からない
ふるさと納税で税金の控除を受けるためには、ワンストップ特例または確定申告の手続きが必要です。しかし、そのやり方が分からず、不安に思っている方も多いかもしれません。
ふるさと納税の手続きは、実は思ったより簡単に行えます。2つの方法があるので、該当するものを選んで手続きを行いましょう。
- ワンストップ特例制度
- 確定申告
H4:ワンストップ特例制度
ワンストップ特例制度とは、ふるさと納税の手続きを簡単に行える制度です。以下の条件を満たす場合に利用できます。
- 1年間に寄附をした自治体が5つ以内であること
- その年に確定申告をしないこと
ワンストップ特例制度を利用する場合、自治体から送付される「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に記入し、返送するだけで手続きが完了します。詳細は以下の記事で紹介していますので、手続き方法について詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
確定申告
ワンストップ特例制度を利用しない場合や、確定申告をする予定がある場合は、確定申告でふるさと納税の寄附金控除を申告します。確定申告と聞くと手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、今は簡単に入力できるフォームが用意されているので、以前より手軽に申告できます。
手続き方法については、こちらのページで紹介しています。確定申告のやり方が分からないときは、管轄の税務署に問い合わせると丁寧に教えてもらえますので、心配はいりません。ぜひ今年こそ、ふるさと納税の寄附をしてみませんか。
※今後、手続きについての記事を制作したらそちらに誘導します。画像も入る予定です。
手続きが間に合わなかった
ワンストップ特例と確定申告は、それぞれ手続きの期限が決まっています。ワンストップ特例を利用する場合は寄附をした翌年の1月10日まで、確定申告は2月16日から3月15日です。
ただし、手続きを忘れたり、間に合わなかったりしても、5年以内に申告すれば税金は還付されます。詳しくは、管轄の税務署に問い合わせて相談しましょう。
まとめ
この記事では、ふるさと納税を安心して行うための注意点を紹介しました。
- 返礼品選びで失敗しやすいポイントと対策
- 税金に関して失敗しやすいポイントと対策
ふるさと納税は、仕組みを理解してから行えば、損をする心配のない制度です。失敗しやすいポイントを事前に理解し、注意点を確認しておけば、安心して利用できるでしょう。ふるさと納税をしてみたいと気になっていた方は、ぜひ今年から寄附をしてみませんか。