2025
03.17
牛肉の部位を詳しく解説|部位別の特徴やおすすめ料理

牛肉の部位を詳しく解説|部位別の特徴やおすすめ料理

ガイド

おいしい料理を作るために、牛肉のどの部位を買うべきなのかを迷ったことはありませんか。もしかしたら、使い慣れた部位の肉を常備し、いろいろな料理に応用している方も多いかもしれません。

実は、牛肉は部位ごとに特徴や向いている調理法があり、その特徴を知っておくだけで、いつもの料理がさらにおいしくなります。そこでこの記事では、牛肉の各部位の特徴と、おすすめの調理法を分かりやすく紹介します。ぜひ、今日の買い物から役立ててみてください。

牛肉の部位と特徴、おすすめの料理

まずは、牛肉のそれぞれの部位について、特徴や調理法を紹介します。

部位特徴向いている料理
ネック(首)首周りの肉で、筋が多く硬めだが、旨みが強く、煮込むと味がスープに溶け出して風味豊かになる。煮込み(カレー、シチュー等)
肩ロース適度に霜降りが入りやすく、赤身のおいしさも味わえる。濃厚な味わい。ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ
肩バラ赤身と脂が層状になっており、脂が多め。煮込むとしっかりした味を楽しめる。角煮、煮込み、焼肉(カルビ)
バラ(ショートプレート)脂の風味が強く、赤身と脂が層になっている。やわらかく、煮込むと甘みが増す。焼肉(カルビ)、牛丼、煮込み
リブロースリブロースステーキ、ローストビーフ
サーロインやわらかく、適度に霜降りが入り、赤身とのバランスがよい高級部位。焼くと、脂の甘みと肉のおいしさが引き立つ。ステーキ、ローストビーフ
ヒレ(テンダーロイン)牛肉の中で最もやわらかく脂肪が少ない部位。あっさりしているが、赤身の味がしっかりしている。ヒレステーキ、ビーフカツ
外モモ繊維が粗めで赤身が多い。タタキ、ローストビーフ、炒め物
内モモやや繊維が細かく、外ももより柔らかい赤身。しゃぶしゃぶ、タタキ、ローストビーフ
シンタマ球状の部位。脂肪が少なく赤身の旨みが強い。タタキ、ステーキ、ローストビーフ
ランプサーロインに近い部位で、脂肪が少ないが、やわらかい赤身。脂のしつこさがなく、肉の旨みを感じられる。ステーキ、ローストビーフ
スネ(前スネ・後ろスネ)筋が多く、ゼラチン質が豊富で硬め。長時間煮込むとゼラチン質が溶け出し、濃厚な味とコクを楽しめる。シチュー、ポトフ、煮込み
タン焼肉の定番。薄切り・厚切りどちらも美味しい。焼肉、タンステーキ、煮込み
テール骨まわりにゼラチン質が多い。テールスープ、テール煮込み
すじ肉すじ肉煮込み、スープ、カレー
ほほ肉よく動く部分で硬めだが旨みが強いビーフシチューなどの煮込み

牛肉の部位別おすすめランキング|料理別・用途別に選ぶポイント

牛肉は、部位によって肉質や脂の入り方が異なり、適した料理も変わります。ここでは、人気料理におすすめの部位を紹介します。

ステーキ向きのおすすめ部位

ステーキには、柔らかくてジューシーな部位が適しています。適度に脂が入り、焼くことで味が引き立つ部位を選ぶと、美味しく仕上がります。

順位部位ポイント
1位サーロイン柔らかく味が濃い。シンプルに焼くだけで美味しい。
2位ヒレ脂肪が少なく上品な味。肉の柔らかさを活かしたヒレステーキが人気。
3位ランプ赤身が好きな人向け。ランプステーキやローストビーフにすると、赤身の美味しさを味わえる。

煮込み料理向きのおすすめ部位

煮込み料理には、筋やゼラチン質が多く、煮込むほど柔らかくなる部位が適しています。時間をかけて煮込むことで、肉の味がスープに溶け込み、トロトロの食感が楽しめます。

順位部位ポイント
1位
スネゼラチン質が豊富で、ビーフシチューやポトフ、カレーなどの煮込み料理に向いている。
2位ネック筋が多く、長時間煮込むことで旨みがスープに溶け出す。コクのある煮込みスープに適している。
3位肩バラ適度な脂身があり、赤身とのバランスが良い。

牛丼向きのおすすめ部位

牛丼には、適度な脂肪と柔らかい肉質を持つ部位が向いています。薄切り肉をさっと煮込んでおいしく仕上がる部位を紹介します。

順位部位ポイント
1位バラ脂が多めで柔らかく、牛丼のタレともよくなじむ。短時間の調理でおいしく仕上がる。
2位肩ロースバラより脂身が少なく、あっさり仕上がる。肉の旨みと食感を楽しめる。
3位ウデ赤身が多く、脂っぽさが少ない。薄切りにして煮込むことで、肉の旨みを味わえる牛丼に仕上がる。

すき焼き向きのおすすめ部位

すき焼きには、甘辛い割り下とよく絡み、煮込んでも柔らかさを保つ部位が適しています。適度な霜降りがあり、脂の甘みと赤身のおいしさを楽しめる部位を選ぶと、おいしく仕上がります。

順位部位ポイント
1位肩ロースすき焼きの定番部位。適度な霜降りが入っており、割下と絡みやすい。肉の旨みが出汁に出やすく、おいしい。
2位リブロース霜降りが多く、やわらかくて高級。すき焼きにすると、とろけるような食感になる。
3位モモ脂が少なくあっさりとした味わい。煮込みすぎると硬くなりやすいため、さっと火を通して食べるのがよい。

焼肉用の名称と実際の部位の違い【カルビやハラミとは】

焼肉店では、実際の部位とは異なる独自の名前で肉が提供されることがあります。そこで、焼肉用の肉がどの部位なのかを整理して紹介します。

カルビ

カルビは、韓国語で「あばら」を意味します。カルビという部位はなく、日本では正式な「カルビ」の定義はありませんが、多くの焼肉店ではバラ肉を焼肉用にカットしたものをカルビとして提供しています。

ハラミ

ハラミは、牛の横隔膜の一部です。正式にはホルモンに分類されますが、肉質が赤身に近く、食感がやわらかいため、焼肉では精肉と同じように扱われます。

背中側の横隔膜を、サガリと呼ぶこともあります。

まとめ

この記事では、牛肉の部位について整理して詳しく解説しました。

  • 牛肉の部位と特徴、おすすめの料理
  • 牛肉の部位別おすすめランキング|料理別・用途別に選ぶポイント
  • 焼肉用の名称と実際の部位の違い【カルビやハラミとは】

今回紹介したポイントを知っておけば、牛肉を選びやすくなるでしょう。また、同じ料理でも複数の部位を試すことで、より家族の好みに合ったものを作れるようになるかもしれません。

ぜひ、今日からの買い物の参考にしてください。

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