09.02

ふるさと納税の申し込みはいつまで?ワンストップ特例や入金の締め切りについても解説
「ふるさと納税はいつまでに申し込めば間に合う?」
「今年のふるさと納税をまだしていなかった!」
そんな方も、まだ間に合います。ふるさと納税は12月31日が締め切りですが、必要なポイントを押さえて寄附を進めれば、年末ギリギリでも手続きは可能です。
この記事では、ふるさと納税の申し込み期限、入金期限、ワンストップ特例・確定申告の申請期限についてわかりやすく解説します。年末の寄附でよくある失敗や注意点についても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ふるさと納税の申し込みはいつまで?
ふるさと納税の申し込み期限は、毎年12月31日です。
ふるさと納税では、1月1日から12月31日の間に行った寄附がその年の控除の対象となります。つまり、ふるさと納税の申し込みは、毎年12月31日が締め切りです。

なお、12月に駆け込みで申し込んでも間に合いますが、年末ギリギリの場合は以下の点に注意が必要です。
- ふるさと納税の申し込みと入金を12月中に完了させる。
- ワンストップ特例で必要な「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」の到着が間に合わない場合は、自分でダウンロードする。
- ワンストップ特例の申請締め切り(1月10日)まで期間が短いため、速やかに申請する。
※「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」は、総務省のふるさと納税サイトや、各ポータルサイトでダウンロードできます。
<ふるさと納税の主なスケジュール>
時期 | 主な手続き |
---|---|
1月1日〜12月31日 | ふるさと納税の寄附申し込み・入金 |
寄附後〜翌年1月10日 | ワンストップ特例申請期限(必要な場合) |
翌年2月16日〜3月15日 | 確定申告(必要な場合) |
ふるさと納税の入金はいつまで?
ふるさと納税の入金は、年内に完了させる必要があります。
ふるさと納税では、入金が完了した日が寄附日として扱われるため、年内に入金が完了していない場合は翌年の扱いになります。なお、入金期限は、支払い方法や金融機関、自治体によって異なります。年末ギリギリに手続きをする場合、年内に完了しないことがあるので注意しましょう。
ここでは、主な入金方法として、クレジットカード・銀行振込・現金書留の場合の期限を整理して紹介します。
<主な入金方法と期限>
入金方法 | 入金方法 |
---|---|
クレジットカード | 12月31日23時59分までに決済完了。 |
銀行振込 | 自治体や金融機関によって異なる。 例: ・12月31日23時59分までに自治体に入金完了(即時入金対応の場合) ・金融機関の最終営業日までに自治体に入金完了 ・自治体の最終営業日までに入金確認完了 |
現金書留 | 自治体の最終営業日までに到着。 |
年末に手続きをする場合は、銀行振込や現金書留では間に合わない可能性があるため、クレジットカード払いがおすすめです。
ワンストップ特例・確定申告の申請はいつまで?
ふるさと納税で控除を受けるためには、ワンストップ特例または確定申告で寄附金控除の申請をする必要があります。それぞれ以下のように締め切りが設定されています。
申請方法 | 申請期間 |
---|---|
ワンストップ特例 | 郵送の場合:1月10日まで(必着) オンラインの場合:1月10日23:59まで |
確定申告 | 郵送の場合:2月16日〜3月15日(消印有効) e-Tax送信の場合:2月16日〜3月15日23:59まで |
ワンストップ特例
ワンストップ特例は、ふるさと納税の申請を簡単に行える制度です。以下の条件を満たす場合に利用できます。
- 1年間のふるさと納税の寄附先が5自治体以内
- その年に確定申告をしない
以前は、ふるさと納税の申請には確定申告が必要でしたが、寄附者の負担を減らすためにワンストップ特例という制度が設けられました。
ワンストップ特例を利用する場合の寄附申し込み〜申請の手順を紹介します。
- ふるさと納税サイトで寄附申し込みをする。その際、寄附申し込み時に「ワンストップ特例を利用する」を選択する。
- 返礼品と「寄附金受領証明書」「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」が届く。
- 郵送の場合は、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に必要事項を入力し、本人確認書類等と一緒に自治体に返送する。
オンラインの場合は、寄附申し込みに利用したポータルサイトやアプリから申請する。
ワンストップ特例を利用する場合は、寄附をした翌年の1月10日が申請の締め切りなので、忘れないように早めに送付しましょう。
ワンストップ特例を利用するなら9月までの寄附がおすすめ ワンストップ特例を利用する場合、申請書は翌年1月10日必着のため、年末ギリギリではなく早めに寄附・申請を済ませておくと安心です。 また、楽天ふるさと納税などのポータルサイトでは、2025年10月1日以降はポイントが付与されなくなるため、ポイントを活用したい方には9月30日までの寄附をおすすめします。 |

ワンストップ特例については、以下の記事で紹介しています。詳しくは、こちらの記事でご確認ください。
確定申告
ワンストップ特例を利用しない場合、寄附金控除を受けるためには確定申告が必要です。確定申告は、国税庁のe-Taxというオンラインシステムを利用するのが一般的です。ここでは、e-Taxを利用する場合の確定申告の手順を紹介します。
- ふるさと納税サイトで寄附申し込みをする。
- 返礼品と「寄附金受領証明書」が届く。
- e-Taxで必要情報を入力する。寄附金控除を受ける場合は、「寄附金控除」欄に寄附金額を入力する。
- e-Taxでそのまま送信、または、入力した書類を印刷して郵送する。
確定申告期間は、寄附をした翌年の2月16日〜3月15日です。確定申告の詳しい手続き方法は以下の記事で紹介しているので、初めての方はぜひご覧ください。
【2025年最新】ふるさと納税の寄附はいつがおすすめ?
ふるさと納税は一年を通して申し込みが可能ですが、寄附の時期によって得られるメリットや選べる返礼品の種類が変わります。ここでは、2025年に寄附を検討する場合のおすすめタイミングを紹介します。
ふるさと納税のポイント付与が終了する9月まで
2025年9月30日までは、楽天ふるさと納税やふるなびなどのポータルサイトで寄附をすると、寄附金額に応じたポイントやコインがもらえます。特に楽天ふるさと納税やふるなびのキャンペーン開催時には還元率が高いため、多くの寄附者に利用されてきました。
しかし、ふるさと納税でのポイント付与は、2025年9月30日で廃止になります。ふるさと納税をお得に利用したい方は、ポイントがもらえる9月30日までに寄附を済ませておきましょう。

ふるさと納税の限度額が確定する年末
ふるさと納税の限度額(寄附できる上限額)は、その年の収入や家族構成によって決まります。年末になれば1年間の収入がほぼ確定し、限度額を正確に把握しやすくなるため、年末に寄附をする人も多いです。
年の途中に寄附をした場合でも、追加で寄附できることがあるので、年末にもう一度限度額を計算してみるとよいでしょう。
欲しい返礼品の旬な時期
ふるさと納税で、旬の農作物や海産物をもらうのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
産地から直接届く旬の野菜はみずみずしく、スーパーで買うものとは比べ物にならないおいしさです。一年を通して手に入るものも多いですが、ぜひ旬の時期に合わせて申し込んでみてください。
年末の寄附でよくある失敗とその防ぎ方
年末には、ふるさと納税の寄附が多く集まります。忙しくて寄附できなかった方や、ふるさと納税の限度額までもう少し寄附できる方が、年末の休みを使って申し込むこともよくあります。
しかし、年末は申し込みが集中するため、返礼品の在庫不足や手続きの遅延などが発生しやすい時期です。以下のような失敗談がよく聞かれるので、注意しましょう。
- おせちが締め切りを過ぎてしまう/在庫切れになる
- 返礼品の到着が年明けになる
- 決済が遅れて寄附が翌年扱いになる
- ワンストップ特例の申請が遅れる
どれも、事前に確認しておけば防げるものばかりです。以下の対策を確認して、できる準備を今から進めておきましょう。
おせちが締め切りを過ぎてしまう/在庫切れになる
ふるさと納税でおせちを申し込もうと思っていたら、欲しいものが在庫切れになってしまった…これは、よくある年末の失敗です。
おせちの返礼品は毎年とても人気が高く、リピートする人も増えています。しかし、どれにするか迷っていて申し込みをしそびれるケースも多いため、注意しましょう。
また、数量限定品も多いので、締め切り前に在庫切れになってしまうこともよくあります。早い時期から受け付けている自治体も多いので、良い返礼品を見つけたら、早めに申し込んでおきましょう。

返礼品の到着が年明けになる
「年末に食べようと思っていたカニが、年始に届いてしまった」
「来客予定があったためにビールを申し込んだのに、間に合わなかった」
年末は寄附申し込みが増えるため、返礼品発送に通常よりも時間がかかる場合があります。特に、年末年始の来客用の食材や、手土産用のお菓子などを予定している場合は、発送日を確認してから申し込みましょう。
返礼品の発送時期は、詳細ページに書かれています。また、「年内発送は12月○日まで」のように書かれることもありますので、参考にすると良いでしょう。
決済が遅れて寄附が翌年扱いになる
銀行振込や現金書留で寄附金を支払う場合は、金融機関などの処理の問題で、年内に支払ったつもりでも決済が完了しない場合があります。どのような事情があっても、年内に決済が完了していないとその年の寄附の扱いにはならないので、年末に寄附をする場合は必ず確認してから手続きをしましょう。
なお、クレジットカードの場合は、決済完了した時点で寄附完了となります。ただし、クレジットカードが思わぬトラブルで使えなくなることもあるかもしれませんので、少しでも早く手続きを済ませておくと安心です。
ワンストップ特例の申請が遅れる
「ワンストップ特例を利用しようと思っていたのに、申請を忘れてしまった」
「郵送の場合は『1月10日に書類必着』なのに、『消印有効』と勘違いしていた」
これらの失敗は、毎年多く発生しています。今はアプリで申請する方法もあるので、郵送が間に合わない場合はアプリを使って申請を試みるのもおすすめです。
また、締め切り直前に発送する場合は、先方への到着日を郵便局で確認しておくと確実です。
ふるさと納税の申し込み期限に関するQ&A
ここからは、ふるさと納税の申し込み期限に関連して、よくある質問とその回答を紹介します。
Q:ふるさと納税の申し込みはいつまでですか。
ふるさと納税の申し込み期限は、毎年12月31日です。1月1日から12月31日までに行った寄附が、その年の控除対象となります。
Q:ふるさと納税の寄附日は申し込み日と同じですか
寄附日は申し込み日ではなく、入金が完了した日です。申し込みが年内であっても、入金日が翌年になった場合は、その翌年分の寄附として扱われます。
Q:ふるさと納税を年末ギリギリに申し込んでも間に合いますか。
年末ギリギリであっても、入金が完了していれば間に合います。クレジットカードなど即時決済の場合は、12月31日23時59分までに決済完了すれば間に合います。銀行振込や現金書留では、金融機関や自治体の営業日によっては間に合わない場合があります。
Q:銀行振込や現金書留の入金期限はいつですか。
銀行振込の期限は、自治体や金融機関によって異なります。金融機関や自治体の最終営業日までに入金確認が必要な場合があります。現金書留の場合は、自治体の最終営業日までに到着している必要があります。
Q:ワンストップ特例の申請期限はいつですか。
ワンストップ特例の申請期限は、寄附をした翌年の1月10日です。郵送の場合は必着、オンラインの場合は当日23時59分までに手続きを完了する必要があります。
Q:ワンストップ特例の申請が間に合わなかった場合はどうすればいいですか。
ワンストップ特例の申請が間に合わない場合や、忘れてしまった場合は、確定申告を行えば寄附金控除を受けられます。
Q:申請書が年末までに届かない場合はどうすればいいですか。
ワンストップ特例の申請を郵送で行う場合は、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を提出する必要があります。この書類は、基本的には寄附先の自治体から送付されますが、年末ギリギリに申し込んだ場合は到着が間に合わないことがあります。その場合は、総務省のWebサイトなどからダウンロードして使用しましょう。
Q:年末ギリギリに申し込んで、返礼品が翌年に届いた場合でも、その年の寄附として扱われますか。
返礼品の到着が翌年であっても、寄附が年内に完了していれば、その年の寄附として扱われます。
Q:2025年9月末までに寄附すると何がお得ですか。
楽天ふるさと納税などのポータルサイトで寄附をする場合、2025年9月30日までに寄附をすれば、寄附金額に応じたポイントやコインなどがもらえます。10月1日以降はどのWebサイトでもポイントやコインはもらえなくなりますので、9月末までの寄附をおすすめします。
まとめ
この記事では、ふるさと納税の申し込み、支払い、控除申請の締め切りや、年末に寄附をする場合の注意点について解説しました。
- ふるさと納税の申し込みはいつまで?
- ふるさと納税の入金はいつまで?
- ワンストップ特例・確定申告の申請はいつまで?
- 年末の寄附でよくある失敗とその防ぎ方
- ふるさと納税の申し込み期限に関するQ&A
ふるさと納税は、毎年1月1日〜12月31日の間に寄附をすると、その年の所得税や翌年の住民税から控除される仕組みです。年末に寄附をする場合は、ミスによって翌年扱いになってしまわないよう、気をつけながら手続きを進めましょう。