2025
03.26

【2025年最新】米の値上がりの理由と今後の予測、「安くておいしいお米を手に入れる方法」

ガイド

お米が値上がりしたことで、売り場の前で悩むことが増えた人も多いのではないでしょうか。

2024年夏にスーパーからお米が姿を消し、秋には戻ってきたものの、大幅に値上がりしてしまいました。当初は「待っていれば元の価格に戻る」と期待していた皆さんも、「もう戻らないのかも」「このままの値段が続いたらどうしよう」と悩み始めているかもしれません。

そこでこの記事では、お米を安く手に入れる方法として、ふるさと納税の利用方法を紹介します。お米の値上がりに困っている皆さんには必見の情報です。ぜひ最後までご覧ください。

米の価格推移(2023年と2025年の比較)

2024年以降、米の価格が急激に上昇しています。2025年3月現在では、2023年と比べると2倍前後に上がっており、主食の米が、もはや贅沢品になってしまいました。

農林水産省の発表をもとに、主な銘柄の米価格を比較し、その背景を詳しく解説します。

<米の価格推移(玄米60kg)>

銘柄2023年価格
(2022年産)
2025年価格
(2024年産)
上昇率
北海道産ななつぼし14,95829,409197%
秋田県産あきたこまち13,85327,671200%
福島県産ひとめぼれ12,50526,376211%
三重県産コシヒカリ13,22026,031197%
熊本県産ヒノヒカリ12,82226,031193%
※出典:農林水産省「米の相対取引価格・数量、契約・販売状況、民間在庫の推移等

多くの銘柄の価格で、2023年と比較すると2倍前後に高騰しています。福島県産ひとめぼれは、211%という高い値上がり率になりました。

米の値上がりが続いているのはなぜ?

米の値上がりが続いている理由は、一つではありません。複合的な要因によって上昇が続いています。中でも以下の2点は、米の価格に大きな影響を与えているといわれています。

  • 天候不順による収穫量の減少
  • 肥料・燃料費の高騰

天候不順による収穫量の減少

異常気象の影響で、2024年の米の収穫量が減少した地域があります。特に、高温や少雨の影響を受けた地域では、生育不良や品質の低下が報告されています。

農林水産省が発表する作況指数(平年=100)によると、2024年産米の主要産地の作況指数は以下の通りでした。

  • 新潟県:98(やや不良)
  • 秋田県:96(不良)
  • 北海道:99(平年並み)

東北地方を中心に作柄が平年を下回っており、特に秋田県で収穫量が大きく落ち込んでいます。この数値だけを見るとわずかな減少に見えるかもしれませんが、国内で最も取引量の多い秋田県産あきたこまちが4%減産となったことで、他の銘柄も影響を受けています。

肥料・燃料費の高騰

米の生産コストの上昇も、米の値上がりに多大な影響を及ぼしています。

肥料や農業機械の燃料費、輸送費など多くの費用が高騰しているため、米の価格に反映されています。この傾向は、今後もしばらく続くと見られています。

米の需要と価格の関係

米の価格高騰の要因として「需要の増加」が指摘されることがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

日本国内の米の消費量は年々減少しており、2025年の年間消費量も前年を下回ると予測されています。そのため、需要増が直接の値上がり要因ではなく、供給量の減少や生産コストの上昇が価格上昇の主な要因と考えられます。

コロナ禍で落ち込んでいた外食産業の需要回復や、訪日外国人の増加によって一部で米の消費が増えているとの見方もありますが、これらの影響は限定的であり、価格上昇の決定的な要因ではないというのが大方の予測です。

米の値上がりはいつまで続く?今後の市場価格予測

米の価格上昇が続く中、今後どうなっていくのかが気になっている方も多いのではないでしょうか。

2025年3月現在、米の価格上昇が続いており、年内の大幅な値下がりは期待できないと見られています。また、今後政府の備蓄米放出などの対策によって一時的に落ち着く可能性はありますが、抜本的な解決にはつながらないというのが大方の予想です。

2025年産の新米の供給量が大幅に増えた場合には、価格に反映されることが期待されていますが、生産コストの高騰や市場の動向によっては、大きな値下がりにはつながらない可能性もあります。

予算の範囲内でおいしいお米を確保する方法として、ふるさと納税の活用や定期便の申し込みなどを検討するのも一つの方法です。

お米が安くもらえる「ふるさと納税とは」

まずは、ふるさと納税とはどういう制度なのかを確認しておきましょう。

ふるさと納税の基本的な仕組み

ふるさと納税は、自分が選んだ自治体に寄附ができる制度です。寄附をした金額から2,000円を超える分が「寄附金控除」として住民税・所得税から控除されるため、居住している自治体に納める税金が減り、その分を自分が選んだ自治体に寄付するという格好になります。

加えて、寄附先の自治体から返礼品がもらえるため、実質、2千円で返礼品がもらえるという、大変お得な制度です。

ふるさと納税でお米の返礼品が注目される理由

お米は、今のように値上がりする前からふるさと納税で人気の高い返礼品の一つでした。産地から届く精米したてのお米はとてもおいしく、高品質。複数の自治体に寄附することで銘柄の食べ比べも楽しめるため、お米を安く手に入れたい人や、食べ盛りの家族がいる家庭、お米好きの人などに特に人気があります。

ふるさと納税ポータルサイトではお米が常にランキング上位に並んでいることからも、需要の高さが見て取れるのではないでしょうか。

最近では、各地で災害や米不足が続いたことから、ふるさと納税で多めにもらって家の中にストックしている家庭も増えています。

ふるさと納税のお米の寄附金額

昨今のお米の値上がりに伴い、ふるさと納税の寄附金額も大幅に上がっています。

たとえば、以前なら1万円だったお米が、今は15,000円〜20,000円。コシヒカリやひとめぼれなどの銘柄米にこだわっていた家庭でも、グレードを下げざるを得ない状況になっているかもしれません。

しかし、全国各地には、まだまだおいしいお米がたくさんあります。生産量が少ないためにあまり知られていないお米や、販売地域が限られているために近隣では買えなかったお米など、知られていないだけで、実はおいしいお米は数えきれないほどあるのです。

これを機に、家族の好みに合った新しいお米をふるさと納税で探してみませんか。

お米の値上がりに対応する「ふるさと納税のお米の選び方」

皆さんは、スーパーでお米を買うときにどのような基準で選んでいますか。

「失敗がこわくて、結局いつもの銘柄を選んでいる」
「予算の範囲内で、なんとなく選んでいる」

このような人も多いのではないでしょうか。

ふるさと納税では、いろいろなお米に出会えます。ここでは、お米が値上がりしている今、ふるさと納税でお米を選ぶ方法を紹介します。

  • 寄附金額で選ぶ(コスパで選ぶ)
  • こだわりで選ぶ
  • 定期便を選ぶ

寄附金額で選ぶ

ふるさと納税で多くの人が行っているのは、お米を寄附金額で選ぶ方法。同じ銘柄のお米のスーパーなどでの販売価格と比較して、「還元率」で決める人も多いです。

還元率は、以下の計算式で算出されます。

還元率(%) = 返礼品の市場価格 ÷ 寄附金額 × 100

その返礼品が市場価格に対してどれくらいお得なのかを知る指標の一つとして、ふるさと納税ではこの還元率という指標がすっかり定着しました。

還元率の考え方については以下の式で詳しく紹介していますので、あわせてぜひご覧ください。

こだわりで選ぶ

ふるさと納税で提供される返礼品の中には、農家の方がこだわり抜き、手間暇をかけて栽培されたお米がたくさんあります。

農薬や化学肥料の使用を控え、病気や虫と日々闘いながら収穫を迎えたお米や、試行錯誤の結果、ようやく納得のいく味に仕上がったお米など、銘柄だけで探していたら出会えないような返礼品がたくさんあるのです。

そんな農家を応援するのも、ふるさと納税の醍醐味であり、意義のある活用法の一つです。有名ブランド米と比べて割安でおいしいものが多いので、ぜひ探してみてください。

定期便を選ぶ

定期便とは、毎月や隔月などのペースで届くタイプの返礼品のことをいいます。たとえば、

  • 毎月5kgの米が3か月連続で届く
  • 毎月10kgの米が6か月連続で届く

といった形で提供されているため、家庭での消費量に合わせて申し込めます。

定期便を選ぶメリットは、以下の点にあります。

<定期便を選ぶメリット>

  • 保管場所に困らない
    一度に大量に届く場合は保管場所が必要ですが、定期便の場合は必要量だけが届くため、保管場所を確保する必要がありません。
  • 鮮度の高い米が届く
    米は、精米すると鮮度が落ち始めるといわれています。ふるさと納税の米は、適切な環境で保管されていた米を発送直前に精米することが多いため、鮮度が高いうちに届くのがメリットです。
  • 一度の寄附申し込みで継続的に受け取れる
    定期便の場合、寄附申し込みは1回で済みます。ワンストップ特例の手続きも1回で済むため、手続きが楽なのも特徴です。

泉佐野市の取り組み

大阪府泉佐野市では、ふるさと納税サイト「さのちょく」でお米の返礼品を紹介するほか、こだわりのお米を提供する精米工場の紹介などを行っています。

さのちょくお米の返礼品
さのちょくお米の返礼品
さのちょくお米の返礼品タワラ印
精米工場の紹介記事

自治体のふるさと納税サイトを見ると、他ではなかなか見つけられないおいしいお米や、農家、精米工場などの情報を得られます。各地のお米を食べることで、地域を応援しませんか。

まとめ

この記事では、お米を安く手に入れる方法として、ふるさと納税で寄附をする方法を紹介しました。

  • お米が安くもらえる「ふるさと納税とは」
  • お米の値上がりに対応「ふるさと納税のお米の選び方」
  • 泉佐野市の取り組み

ふるさと納税でお米の返礼品をもらうことは、自治体の応援になり、かつ、お得においしいお米を入手できるすばらしい方法です。ふるさと納税では、玄米や白米などがそろっていて、1回あたりの量もバリエーション豊富に用意されています。家庭の消費量に合わせて選べるようになっているので、今年こそ、ふるさと納税で申し込んでみませんか。