2025
11.21
玉ねぎの保存は常温・冷蔵・冷凍どれが正解? 正しい保存方法と長持ちのコツ

玉ねぎの保存は常温・冷蔵・冷凍どれが正解? 正しい保存方法と長持ちのコツ

ガイド

「玉ねぎを長持ちさせたい」

「新玉ねぎの保存方法ってどうするのが正解?」

みなさんは、玉ねぎをどのように保存するかで迷ったことはないでしょうか。玉ねぎは、保存方法を間違えると傷みやすくなってしまう繊細な野菜です。

この記事では、玉ねぎの常温・冷蔵・冷凍の保存方法をわかりやすく解説し、できるだけ長くおいしい状態で保つコツを紹介します。さらに、長もちしやすい玉ねぎを購入する方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

玉ねぎの3つの保存方法・保存期間

玉ねぎの保存は常温・冷蔵・冷凍どれが正解? 正しい保存方法と長持ちのコツ

玉ねぎの鮮度を保つための保存方法と、それぞれの方法でおいしく食べられる期間を紹介します。なお、ここで紹介する保存期間は、適切な環境下に置いた場合の目安です。ときどき様子を見て、よい状態を保つようにしましょう。

玉ねぎの保存方法①常温保存

玉ねぎの保存に適しているのは、風通しのよい冷暗所です。湿気に弱く、湿度の高い環境に置くと腐りやすいため、購入したらすぐにビニール袋から出しましょう。そのうえで、以下のどちらかの方法で保存します。

  • 風通しのよい日陰に吊るす。
  • 玉ねぎ一つひとつを新聞紙やキッチンペーパーで包み、かごや段ボールに重ならないように入れて、風通しのよい冷暗所に置く。

玉ねぎ同士が重なってしまうと、その部分から傷み始めます。できるだけ重ならないように注意して保存しましょう。

保存期間の目安は、約1〜2か月です。

玉ねぎの保存方法②冷蔵保存

玉ねぎは、冷蔵保存でもおいしさを保つことができます。玉ねぎを冷蔵保存する方法を、丸ごと保存する場合とカット済みの場合にわけて解説します。

玉ねぎを丸ごと保存する場合

梅雨から夏の高温多湿の季節や、冬の寒い時期(氷点下)は、常温より冷蔵保存の方が安心です。以下のように保存しましょう。

  1. 玉ねぎ一つひとつを新聞紙やキッチンペーパーで包む。
  2. 保存袋に入れて野菜室で保存する。

なお、密閉してしまうと湿気で傷みやすくなるので、口をゆるめておくか、通気性のある野菜専用の保存袋に入れるのがおすすめです。

新聞紙やキッチンペーパーが湿ってきたら、交換するようにしましょう。

保存期間の目安は、約1か月です。

玉ねぎを切った後や、皮をむいた後で保存する場合

皮をむいて使わなかった玉ねぎや使いかけのものは、常温保存はできないので冷蔵庫に入れましょう。できるだけ長持ちさせるために、以下のように保存するのがおすすめです。

  1. 水分をできるだけ拭き取る。
  2. ラップでぴったり包み、保存袋や密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する。

保存期間は、3〜5日が目安です。傷みやすいので、できるだけ早く使い切りましょう。

玉ねぎの保存方法③冷凍保存

多すぎて使いきれない場合や、カット済みのものをしばらく使う予定がない場合は、冷凍保存も可能です。丸ごと冷凍することもできますが、使いにくいので、カットしてから冷凍するのがおすすめです。冷凍庫に入れる場合は、以下のように準備しましょう。

  1. 玉ねぎを使いやすいサイズにカットする。
  2. 使いやすい量に分けてラップでぴったり包み、保存袋に入れて冷凍庫で保存する。

玉ねぎは、冷凍すると味が染み込みやすくなり、おいしく調理できるというメリットがあります。解凍せずそのままフライパンに入れて使えるので、日ごろ忙しくて調理に時間を取れない方にもおすすめです。

保存期間の目安は、約1か月です。

新玉ねぎの保存方法と注意点

新玉ねぎはとてもおいしいのでつい買いたくなりますが、長持ちしないため、気づいたら傷んでいたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

新玉ねぎは水分を多く含むため、傷みやすく、常温保存には適していません。以下のどちらかの方法で保存し、できるだけ早く使い切りましょう。

  • 玉ねぎ一つひとつを新聞紙で包み、通気性のある保存袋に入れて冷蔵保存する。
  • 使いやすい大きさにカットし、ラップでぴったり包んで保存袋に入れ、冷凍保存する。

<玉ねぎの保存方法・保存期間まとめ>

保存方法保存期間ポイント・注意点
常温保存約1〜2か月・風通しのよい冷暗所で保存する。
・吊るして保存できない場合は、新聞紙やキッチンペーパーに包み、重ならないように注意する。
冷蔵保存(丸ごと保存する場合)約1か月
(新玉ねぎは約1〜2週間)
・新聞紙やキッチンペーパーで包み、ゆるく口を開けた袋か、通気性のある袋に入れて野菜室に入れる。
・紙が湿気を吸ったら、こまめに取り替える。
冷蔵保存(カット済みの場合)3〜5日以内・切り口をラップでぴったり包み、保存袋や密閉容器や袋に入れて冷蔵庫で保存する。
・鮮度維持のため早めに使い切る。
冷凍保存約1か月・カットし、小分けにしてラップや冷凍用袋に入れて冷凍する。

鮮度の高い玉ねぎの選び方:3つのポイント

玉ねぎの保存は常温・冷蔵・冷凍どれが正解? 正しい保存方法と長持ちのコツ

玉ねぎは傷みやすいので、できるだけ鮮度の高いものを選びたいところです。新鮮な玉ねぎを選ぶためのポイントを知っておきましょう。

  • 皮:乾いていてツヤがあるものを選ぶ
  • 首(茎の部分):固く締まっているものを選ぶ
  • 重さ:ずっしり重いものを選ぶ

皮:乾いていてツヤがあるものを選ぶ

皮が乾いていてツヤがあるものは、よい状態で保存されている玉ねぎです。逆に、皮が湿っているものは傷み始めている可能性があるので、避けましょう。

また、皮に黒いものが付着している場合は、黒カビまたは土(泥)の可能性があります。皮をむき、内部まで達していなければ食べられますが、中まで黒いものがついている場合や、柔らかくなっている場合は、黒カビが中まで浸透しているため食べられないので注意しましょう。

首(茎の部分):固く締まっているものを選ぶ

鮮度の高い玉ねぎは、首の部分がしっかり締まっています。首が太く広がっているものは鮮度が落ち、中が柔らかくなり始めている可能性があります。

また、芽が出ているものは鮮度が落ち始めているため、避けるようにしましょう。

重さ:ずっしり重いものを選ぶ

玉ねぎは、重さがあるものほど中に水分と栄養が詰まっています。新鮮な玉ねぎは、水分が均一に保たれているため、重く感じるのです。軽いものは、水分が抜けたり、中が空洞になったりしていることがあるので避けましょう。

新鮮な玉ねぎを手に入れる方法

新鮮な玉ねぎを手に入れたい方におすすめの方法があります。それは、農家や産地から直接手に入れることです。

農家直売や産地直送の玉ねぎは、適切に保管されていて、品質が安定しているのが特徴です。特に、新玉ねぎの時期には、収穫したてのみずみずしいものが手に入るのでおすすめです。

ここでは、新鮮な玉ねぎを農家から直接手に入れる方法を3つ紹介します。

  • 直売所で購入する
  • 通販で購入する
  • ふるさと納税で申し込む

直売所で購入する

農家の自宅や畑などで、収穫されたばかりの野菜が並んでいる直売所がある地域もあるでしょう。スーパーに、近所の農家が直接商品を並べている「直売コーナー」が用意されていることもあります。

このような直売所では、収穫されたばかりの新鮮な野菜が並んでおり、比較的価格がおさえられていることも多いため、見つけたらぜひチェックしてみてください。

通販で購入する

通販を利用すると、産地の農家から直接玉ねぎを発送してもらえます。出荷する直前まで適切な環境で大切に保存されている玉ねぎが新鮮な状態で届くので、一般的な流通品と比べ、甘さやジューシーさがあります。

さまざまな地域の「ブランド玉ねぎ」を購入できる点も魅力です。

ふるさと納税で申し込む

新鮮な玉ねぎをお得に手に入れる方法の一つが、ふるさと納税です。

ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附をすると、返礼品として玉ねぎなどの地場産品がもらえる仕組みです(返礼品は、寄附金額の約3割相当が目安)。寄附をした金額のうち、2,000円を超える分は住民税や所得税から控除されるため、実質2,000円の負担で返礼品がもらえます。

<ふるさと納税の例>

大阪府泉佐野市に15,000円寄附をして、泉州玉ねぎ20kgの返礼品をもらった場合、13,000円が住民税や所得税から控除され、自己負担は実質2,000円になります。

寄附金額:15,000円
控除額 :13,000円
——————–
自己負担: 2,000円

通信販売で購入できる玉ねぎ20kgの価格は、5,000円を超えるものが多いため、自己負担2,000円でもらえるのはお得です。

たとえば、年収500万円で夫婦共働きの場合、寄附できる上限額は61,000円が目安です。上限の範囲内であれば、実質負担2,000円で返礼品がもらえます。

大阪府泉佐野市ふるさと納税 玉ねぎ

▶︎ 玉ねぎの返礼品例:大阪府泉佐野市のふるさと納税

保存した玉ねぎをおいしく調理するポイント

玉ねぎは保存方法によって風味や食感が変化します。向いている調理法や特徴が異なるので、それぞれの保存状態に応じて、よりおいしく調理するポイントを紹介します。

常温保存の玉ねぎをおいしく調理するポイント

常温で保存した玉ねぎは、水分が保たれた状態で繊維がしっかりしています。

どんな料理にも向いていますが、辛味が強いため、生食の場合は水にさらすと食べやすくなるでしょう。ただし、長くさらすと甘みやうま味成分まで流れてしまうので、1分程度の短時間で引き上げるのが理想です。

辛味をおさえたいときは繊維に対して直角にスライスし、食感を残したいときは繊維に沿ってスライスします。

冷蔵保存の玉ねぎをおいしく調理するポイント

冷蔵庫に入れた玉ねぎも、基本的にどのような料理にも使えます。玉ねぎを冷蔵庫に入れると辛味成分が減ってまろやかになりますが、香りも抜けやすくなっているため、生食の場合も水にさらさない方がよいでしょう。さらすことで、香りが抜けてしまうためです。

使う前に室温に置いておくと、香りがよくなります。

冷凍保存の玉ねぎをおいしく調理するポイント

玉ねぎを冷凍すると、細胞膜が壊れた状態になります。加熱すると水分が出てとろみがつきやすいので、冷凍保存の玉ねぎは煮込み料理に向いています。

解凍せず凍ったままの状態で使用できます。

まとめ:玉ねぎに最適な保存方法は?

この記事では、玉ねぎの保存方法について解説しました。

玉ねぎは、湿度や温度が高いと傷みやすい野菜です。そのため、以下の順番で保存方法を選ぶのがよいでしょう。

  • 風通しのよい冷暗所を確保できるときは常温保存
  • 湿度が高い季節や気温が上がる時期は冷蔵保存
  • 量が多いときや使いきれない分は冷凍保存

なお、使いかけの玉ねぎは常温保存できませんので、次に使うまでの保存期間によって冷蔵保存か冷凍保存を選ぶことをおすすめします。