10.02

楽天ふるさと納税のやり方を解説|初心者向け注意点や失敗談も
ふるさと納税は、地域を応援しながら税金の控除も受けられる制度として、多くの人に利用されています。
節税につながり、さらに返礼品も楽しめるため、「今年こそ始めてみたい」と思う方も多いでしょう。
そこでこの記事では、日頃から楽天で買い物をしている方に特におすすめのふるさと納税サイト「楽天ふるさと納税」の使い方を紹介します。やり方に加えて、メリットやデメリット、失敗体験談も取り上げていますので、寄附を検討する際にぜひお役立てください。
楽天ふるさと納税はどんなサイト?
楽天ふるさと納税は、楽天が運営するふるさと納税専用サイトです。
全国の自治体が参加しており、2025年9月現在の参加自治体数が1,714、返礼品数は609,727件にのぼります。各自治体が用意した地場産品の中から欲しいものを選び、楽天市場と同じような操作で寄附を行えるのが特徴です。
楽天ふるさと納税のやり方 3ステップ

楽天ふるさと納税では、楽天グループで使用しているIDをそのまま使って寄附できるため、新しく会員登録する必要はありません。
寄附手続きは以下の3ステップで完結するので、早速始めてみましょう。
- 寄附上限額をシミュレーションする
- 返礼品を選び、寄附申し込みと支払いをする
- ワンストップ特例の申請または確定申告をする
1. 寄附上限額をシミュレーションする

ふるさと納税の寄附をすると、寄附金額から2,000円を引いた金額分が住民税や所得税から控除されます(その金額分、税金が安くなります)。
ただし、税金から控除される金額には上限があるため、ふるさと納税で寄附をする際は上限額がいくらなのかを事前に確認しておくことがとても重要です。
寄附上限額は収入や家族構成などによって異なるので、シミュレーションを使って調べておきましょう。手元に源泉徴収票を用意できる場合は、以下のページで「詳細シミュレーション」を行うと、より正確に上限額を計算できます。
2. 返礼品を選び、寄附申し込みと支払いをする

自分の寄附上限額がわかったら、その範囲内で申し込める返礼品の中から欲しいものを選びます。複数の返礼品を選ぶ場合は、合計額が寄附上限額を下回るように計算しましょう。なお、返礼品は何種類選んでも構いませんが、寄附先が6自治体を超えると確定申告が必要になるため注意が必要です。
楽天ふるさと納税には、60万を超える数の返礼品が掲載されており、さらに、量やカラー、タイプなどを細かく選べるためバリエーションが豊富です。ランキングや検索などを使って欲しい返礼品を探し、寄附申し込みをしましょう。
返礼品は、以下のページで探せます。
⚠️注意⚠️ ふるさと納税は、寄附者の氏名と住所で手続きを行い、本人名義のクレジットカード等で決済をする必要があります。日頃、家族の楽天IDで買い物をしている方は、寄附者名義の楽天IDやクレジットカードが選択されているかどうかを確認のうえ、申し込みましょう。家族の楽天IDしか所有していない場合は、本人名義での会員登録が必要です。 |
3. ワンストップ特例の申請または確定申告をする
寄附が完了したら、控除を受けるために手続きを行います。手続きの方法は、ワンストップ特例と確定申告の2種類があります。
条件を確認のうえ、どちらで行うかを決めましょう。
手続き方法 | 概要 |
---|---|
ワンストップ特例 | <該当者> ・その年に確定申告を行わない人 ・その年の寄附先が5自治体以下の人<申請方法>以下のどちらかを選択 ・自治体から送付される「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に記入して返送 ・楽天ふるさと納税の購入履歴ページからオンライン申請<申請期限> ・寄附をした翌年の1月10日(必着) |
確定申告 | <条件> ・ワンストップ特例の申請をしない人<申請方法> ・確定申告時に「寄附金控除」欄に記入する<申告期間> ・寄附をした翌年の2月16日〜3月15日 |
ワンストップ特例と確定申告については、以下の記事で解説しています。間違えないための注意事項等も詳しく紹介していますので、手続き前に確認しておきましょう。
楽天ふるさと納税のメリット・デメリット

楽天ふるさと納税のメリット・デメリットも確認しておきましょう。
楽天ふるさと納税のメリット
楽天ふるさと納税は、なぜ多くの人に選ばれているのでしょうか。メリットや、多くの人に支持されているポイントを紹介します。
- 楽天IDを使用し、楽天市場と同じように操作できる
- 掲載自治体数が多く、返礼品が充実している
- 写真が多く、返礼品の内容がわかりやすい
- 人気ランキング、カテゴリ別などさまざまな視点で返礼品を選べる
- レビューが充実しているので参考にできる
- 楽天市場の買い物履歴と一元管理できる
楽天IDを使用し、楽天市場と同じように操作できる
楽天ふるさと納税では楽天IDをそのまま利用できるため、新しく会員登録する必要がありません。
また、手続きの画面も楽天市場と似ているため、日頃から楽天を使っている人にとってはわかりやすく、使い勝手がよいのがメリットです。
掲載自治体数が多く、返礼品が充実している
楽天ふるさと納税には、2025年9月時点で1,714の自治体が参加しており、自治体数はふるさと納税ポータルサイトの中でもトップクラスの水準にあります。
返礼品の数も多く、たとえばお肉なら500g / 1kg / 2kg、ビールなら24缶 / 48缶 / 定期便など豊富なバリエーションが用意されているため、寄附金額や家族構成などに合わせて選べます。

楽天ふるさと納税にしか掲載されていない返礼品もあり、返礼品が充実しているのも嬉しいポイントです。
写真が多く、返礼品の内容がわかりやすい
楽天ふるさと納税には返礼品の写真が多く掲載されているため、返礼品の内容をしっかり確認してから寄附ができます。
生産者の写真やメッセージなどもあり、地元の人の思いを受け止めて寄附ができるのもメリットです。
人気ランキング、カテゴリ別などさまざまな視点で返礼品を選べる
楽天ふるさと納税では数多くの返礼品が提供されていますが、人気ランキングやカテゴリ別、寄附金額などさまざまな視点で返礼品を探せるようになっているため、効率よく選ぶことができます。
さらに、季節の返礼品や、そのときのおすすめの自治体などが特別にピックアップされている特集ページも用意されているので、ぜひチェックしてみてください。
レビューが充実しているので参考にできる

通販で買い物をする際に、レビューや口コミ情報を参考にする方も多いのではないでしょうか。
楽天ふるさと納税には数多くのレビューが集まっているので、返礼品選びの参考になります。実際に寄附をした人からの口コミ情報には、利用者の率直な感想が寄せられているため、返礼品を安心して選ぶ判断材料になるでしょう。
楽天市場の買い物履歴と一元管理できる
皆さんは、複数のWebサイトで買い物をして、どのサイトで購入したのかがわからなくなった経験はありませんか。
ふるさと納税サイトは複数あるため、いろいろ使っているうちにどこで寄附をしたのかがわからなくなるケースがあります。特に、後からワンストップ特例のオンライン申請をする際にわからなくなり、探すというのはよくある失敗です。
その点、楽天ふるさと納税で寄附をすれば、楽天市場の買い物履歴とふるさと納税の寄附履歴を一元管理できるため、とても便利です。寄附履歴は、楽天市場の購入履歴でいつでも確認できるようになっています。
楽天ふるさと納税のデメリット
楽天ふるさと納税は、メリットが大きいポータルサイトですが、デメリットや気をつけたいポイントもあります。ここで、楽天ふるさと納税のデメリットを2点紹介します。
- 情報量が多すぎて選びにくい場合がある
- 楽天IDを間違えると自己負担になることがある
情報量が多すぎて選びにくい場合がある
楽天ふるさと納税には、返礼品ごとに多くの写真が掲載されており、内容が詳しく紹介されています。
そのため、情報を詳しく確認してから寄附ができるというメリットがある一方で、情報量が多すぎて確認に時間がかかったり、特にパソコンで見た場合に「寄附を申し込む」のボタンが見つけにくかったりするという声もあります。
選びにくいと感じるときは、スマートフォンアプリを利用すると画面が整理されていて見やすく、スムーズに選べます。
楽天IDを間違えると自己負担になることがある
ふるさと納税は、寄附者本人名義で申し込む必要があります。
誤って家族の楽天IDで寄附をすると、寄附の名義人と実際に控除を受けたい人が一致せず、控除が受けられなくなる可能性があります。
寄附後に訂正はできないため、家族で楽天IDを共有している場合は、申し込み前に必ず名義を確認しておきましょう。
楽天ふるさと納税の失敗体験談

ふるさと納税は、地域を応援しながら税控除を受けられるという、意義があるうえにお得な制度です。一方で、仕組みや手続きには気をつけたい点もあります。
そこでここからは、楽天ふるさと納税で実際に寄附をした人の失敗体験談を紹介します。事前に気をつけておきたいポイントもあわせて解説しますので、寄附前にチェックしておきましょう。
- 個人情報の登録内容が住民票と違っていた
- 楽天ふるさと納税と楽天市場が混乱した
- 控除申請手続きを忘れた
- 寄付上限額を超えて寄附をしてしまった
- 返礼品が同時期に届いて冷凍庫に入り切らなかった
個人情報の登録内容が住民票と違っていた
ふるさと納税の寄附金控除を受けるには、住民票に記載された氏名や住所と一致している必要があります。
特に居住地と住民票の住所が異なる場合に、楽天で通常使用している居住地の住所のまま寄附をしてしまうと控除の対象外となるので注意しましょう。
寄附前に、念のため個人情報の登録内容を確認しておくことをおすすめします。
楽天ふるさと納税と楽天市場が混乱した
楽天ふるさと納税は楽天市場と同じシステムのため、通常の買い物と寄附の境目がわかりにくくなる場合があります。
特に初めて寄附をする際には、「ふるさと納税を見ていたのに、いつのまにか楽天市場に移動していた」というケースがあり、寄附ではなく通常の商品購入をしてしまう可能性があります。
楽天ふるさと納税で申し込む場合は、ボタンに「寄附を申し込む」と書かれていることを確認のうえ、手続きを進めましょう。
控除申請手続きを忘れた
ふるさと納税の控除を受けるためには、寄附金控除の申請が必要です。
ワンストップ特例を利用する場合、控除の申請期限は寄附をした翌年の1月10日で、期日を過ぎてしまった場合は確定申告が必要です。
楽天ふるさと納税で寄附をして、オンライン申請ができる場合は、早めに手続きを済ませておきましょう。
寄附上限額を超えて寄附をしてしまった
ふるさと納税には寄附上限額がありますが、それを超えて寄附をしてしまうケースもあります。
シミュレーションの誤りが原因の場合もありますが、年末になって予想外に給与が減ったり、医療費控除など他の控除を申告することになったりすることが原因になる場合もあります。
収入が変動したり、控除額が変わったりする可能性があるときは、年末まで様子を見てから寄附をすると安心です。
返礼品が同時期に届いて冷凍庫に入り切らなかった
年末にまとめて寄附をする場合、冷凍品が立て続けに届いて冷凍庫に入り切らなくなることがあります。
お肉などをまとめて申し込みたい場合は、定期便を検討してみるのもよいでしょう。定期便なら、月に1回など決まった頻度に分けて発送されるため、冷凍庫を圧迫する心配がなく、安心して利用できます。
また、タラバガニなど大きい返礼品も、ふるさと納税ならではの楽しみの一つですが、大き過ぎて冷凍庫に入らないことがあります。自宅に届いてからカットするのは容易ではないため、カットされているものを選ぶか、冷凍庫に入るサイズのものを申し込みましょう。
まとめ
この記事では、楽天ふるさと納税のやり方について解説しました。
- 楽天ふるさと納税はどんなサイト?
- 楽天ふるさと納税のやり方 3ステップ
- 楽天ふるさと納税のメリット・デメリット
- 楽天ふるさと納税の失敗体験談
楽天ふるさと納税は、楽天市場と同じ感覚で利用でき、寄附履歴も一元管理できるのが大きな魅力です。普段の買い物と同じ操作感で進められるため迷うことがなく、返礼品選びもスムーズに行えます。さらに、豊富な返礼品やレビューを参考にしながら、自分に合った寄附を見つけやすい環境が整っています。
今年こそふるさと納税を始めたいと思っている方は、始めやすい楽天ふるさと納税を利用してみませんか。まずは、こちらのページで返礼品を探してみてください。きっとあなたが欲しい返礼品が見つかるはずです。
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