2025
09.09
ふるさと納税の定期便とは|仕組み、メリット、失敗しない選び方を紹介

ふるさと納税の定期便とは|仕組み、メリット、失敗しない選び方を紹介

ガイド

ふるさと納税の定期便は、1回の申し込みで肉、魚、野菜、日用品などが複数回に分かれて届く仕組みです。毎月や隔月で届くため、必要なタイミングで受け取れるだけでなく、旬の味覚を楽しめる点でも人気を集めています。

特に、2025年10月1日以降はふるさと納税のポイント付与が廃止されるため、廃止前に定期便を申し込んでおくのがおすすめです。

この記事では、ふるさと納税の定期便について、仕組みやメリット、人気ジャンルの返礼品や注意点などをわかりやすく解説します。これから定期便を申し込みたい方や、どれを選べばよいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ふるさと納税の定期便とは

ふるさと納税の定期便とは、1回の申し込みで、毎月や隔月などの頻度で複数回にわたって届くタイプの返礼品のことを指します。

たとえば、豚肉切り落とし1.5kgが3回届く返礼品の場合、1回の申し込みで毎月1.5kgの豚肉が3か月にわたって届きます。

ふるさと納税の定期便 人気ジャンルとおすすめ返礼品

ふるさと納税では、いろいろな返礼品が定期便として提供されていますが、特に人気が高いのは食品や日用品・消耗品です。生活に直結し、日常的に役立つものが選ばれやすい傾向にあります。

食品(肉・魚介・野菜・飲料など)

食品は、ふるさと納税の定期便の中でも申し込みが多く、種類が豊富なジャンルです。たとえば、次のような定期便があります。

  • 肉:豚肉切り落とし1.5kg×3回定期便
  • 魚介:銀鮭の切り身2kg×3回定期便
  • 野菜:7種類の野菜詰め合わせ×4回定期便
  • 飲料:クラフトビール24本セット×3回定期便
ふるさと納税の定期便 食品(肉・魚介・野菜・飲料など)

▶︎ 定期便の例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

食品ジャンルにはこのように多様な定期便があり、人数の多い家庭なら大容量タイプを、一人暮らしや少人数なら少量タイプを選ぶなど、消費量に合わせて申し込めます。

日用品・消耗品

日用品や消耗品も、定期便で申し込んでいる家庭が多いジャンルです。たとえば、次のような定期便があります。

  • ドッグフード:国産無添加ドッグフード 1kg×6回定期便
  • タオル:ブランドタオル2枚×12回定期便
ふるさと納税の定期便 日用品・消耗品

▶︎ 定期便の例:大阪府泉佐野市のふるさと納税返礼品

家庭で日常的に使うものだけでなく、来客用や贈り物として活用できる日用品や消耗品もあります。こうした定期便は数量や回数のバリエーションがあり、家庭の消費量に合わせて申し込めるのが特徴です。

ふるさと納税の定期便のメリット・デメリット

ふるさと納税の定期便のメリット・デメリット

ふるさと納税の定期便は、メリットが大きく、多くの申し込みを集めている一方で、使い方によってはデメリットと感じられる点もあります。

ここで、定期便のメリットとデメリットを順に整理して紹介します。

ふるさと納税の定期便のメリット

ふるさと納税の定期便には、次のようなメリットがあります。

  • 1回の申し込みで、複数回にわたって返礼品を受け取れる
  • 返礼品のバリエーションが豊富
  • 家庭の消費量に合わせて数量や回数を選べる
  • 旬のグルメを楽しめる
  • 消耗品を切らす心配がない

1回の申し込みで、複数回にわたって返礼品を受け取れる

ふるさと納税の定期便は、最初に1回申し込むだけで返礼品が複数回にわたって届く仕組みです。

通常は、複数回受け取りたい場合はその都度申し込みが必要ですが、定期便なら1回ですむので手続きの手間がかかりません。たとえば、年末に12回の定期便の申し込みをすれば、翌年1年間、毎月自動的に受け取れます。

寄附申し込みが1回なら、ワンストップ特例の申請が1回で済むのもメリットです。

定期便を申し込むなら9月までの寄附がおすすめ  
楽天ふるさと納税などのポータルサイトで寄附をすると、寄附金額に応じたポイントがもらえます。しかし、2025年10月1日以降はポイントが付与されなくなるため、ポイントを活用したい方には9月30日までの寄附をおすすめします。

返礼品のバリエーションが豊富

ふるさと納税の定期便には、いろいろな種類の返礼品が用意されています。

たとえば肉の定期便には、豚肉や牛肉、鶏肉などの種類があり、同じ部位のものが毎月届くタイプもあれば、毎月異なる肉が届く定期便もあります。

選択肢が多いため、家族の状況や好みに合わせて選べます。

家庭の消費量に合わせて数量や回数を選べる

ふるさと納税の定期便は、1回あたりの数量や配送回数を選択して申し込めます。

たとえばビールの定期便では、月に12本のものもあれば24本や36本のものもあり、さらに、全3回や全6回など回数も選択可能です。そのため、週に1〜2本程度飲むなら月12本を隔月で、毎晩1〜2本飲むなら月に36本を毎月受け取るなど調整できます。

少なめに申し込んでおいて、足りない場合は買い足すという方法もおすすめです。

旬のグルメを楽しめる

野菜やフルーツなどを、最もおいしい時期に楽しめるのも、ふるさと納税の定期便のメリットです。

たとえば野菜なら、春はキャベツやスナップエンドウ、夏は水なすやトマト、秋はさつまいも、冬は大根といった旬の野菜が届き、どれも新鮮でみずみずしいのが特徴です。

ふるさと納税で届く野菜は、採れたてでとてもおいしいので、楽しみにお待ちください。

消耗品を切らす心配がない

ふるさと納税の定期便を利用すると、必要な時期に返礼品が届くため、消耗品を切らすことがないのがメリットです。

たとえば、愛犬の食べる量に合わせてドッグフードの返礼品に申し込めば、なくなる少し前に次の分が届くため、切らして困ることはなくなります。

自動的に届くため、残量の確認などの手間がかかりません。

ふるさと納税の定期便のデメリット

ふるさと納税の定期便を上手に活用するために、注意したいポイントもあります。

  • 途中で回数や受け取り時期を変更できない
  • 1回の寄附額が大きくなる

途中で回数や受け取り時期を変更できない

定期便は、返礼品の数量や回数、配送時期を事前に決めて申し込む仕組みです。

そのため、途中で予定を変えたい場合でも基本的には対応してもらえません。たとえば、「隔月で頼んだけれど毎月欲しい」と思っても、申し込み後に変更するのは難しいのが一般的です。

事前に家庭の消費量を把握しておき、必要なものを必要なタイミングで受け取れるように申し込みましょう。

1回の寄附額が大きくなる

定期便では、複数回分をまとめて寄附するため、結果的に1回あたりの寄附額が大きくなります。

たとえば、毎月申し込めば毎回の支払いは1回分で済みますが、12回定期便に申し込めば12回分をまとめて寄附をすることになるため、一時的に支出が増える点に注意が必要です。

なお、ワンストップ特例または確定申告で寄附金控除の申請をすれば、寄附をした金額分が税金から控除されるため、最終的な持ち出し金額は自己負担分の2,000円のみになります。

ふるさと納税の定期便の失敗談・注意すべきポイント

ここからは、これまでにふるさと納税の定期便を利用した人が実際に体験した失敗談や、注意すべきポイントを紹介します。

数量が多すぎて消費しきれなかった

ふるさと納税の定期便で多めに申し込んでしまい、余らせてしまった経験を持つ人も多いのではないでしょうか。

たとえば肉を受け取り、少しずつ食べているうちに次の回の分が届いた、というのはよくあるケースです。

多く受け取ってしまって消費しきれないのを回避したい場合は、必要量より少なめに申し込んでおき、不足分を買い足すようにするのも一つの方法です。

冷凍庫に入りきらなかった

肉や魚介類などが予想以上に多く届き、冷凍庫に入りきらなかったという失敗もよく見られます。タラバガニが予想以上に大きい状態で届き、はみ出してしまったという声も少なくありません。

このような失敗を避けるために、申し込み時に量や大きさを確認しておきましょう。また、返礼品が届くタイミングに合わせて冷凍ストックの食品を使い切り、返礼品が入るように準備しておくのもおすすめです。

使いたい日に届かなかった

返礼品を使いたかったのに、その日に間に合わなかったというケースも少なくありません。たとえば、来客用にビールの定期便が届くのを待っているのに、来客日までに届かないという事例です。

ふるさと納税の場合、受取日を指定できないケースが多いため、タイミングを合わせて受け取るのは難しいのが現状です。

ただし、あらかじめ余裕をもって申し込みをしておく、あるいは配送予定が比較的明確な返礼品を選ぶなどの工夫で、ある程度対応できます。

ふるさと納税の定期便に関するQ&A

ふるさと納税の定期便に関するQ&A

ここからは、ふるさと納税の定期便についてよく寄せられる質問とその回答を紹介します。

Q:ふるさと納税の定期便は、途中でやめられますか。

定期便を途中でやめることはできません。ふるさと納税は、寄附の申し込みをした時点で返礼品の内容や受け取る回数が決まる仕組みのため、寄附後に取り消しや変更ができない点に注意しましょう。

Q:返礼品を使いきれず余った場合、次回の配送をスキップできますか。

ふるさと納税の定期便は、申し込みをした通りのスケジュールで配送されるため、スキップはできません。余って困ることがないよう、使い切れる量の定期便を選ぶことをおすすめします。

Q:一人暮らしや少人数の家庭でも申し込める定期便はありますか。

あります。数量が少ないものや、隔月で届くものなど、消費量の少ない家庭が選べる定期便も用意されています。

Q:定期便でもワンストップ特例を利用できますか。

ワンストップ特例は、以下の条件を満たす場合に利用できる制度です。

  • 1年間の寄附先が5自治体以下
  • その年に確定申告をしない

定期便でも、この条件を満たしていれば利用できます。なお、定期便の場合は返礼品が複数回にわたって届きますが、申し込みは1回のため、ワンストップ特例は1回のみ行います。

Q:ふるさと納税には、どのような定期便がありますか。

ふるさと納税の定期便には、食品や日用品、消耗品などがあります。

Q:ふるさと納税の寄附は分割払いできますか。

ふるさと納税の定期便は、1回の申し込みで複数回にわたって返礼品が届く仕組みです。決済は1回のみで、基本的に分割払いの設定はありませんが、クレジットカード払いの場合はカード会社の規定に従って分割払いなどに変更できる場合があります。

Q:複数の定期便を申し込むことはできますか。

ふるさと納税では、たとえば野菜と魚など、複数の定期便を申し込むことができます。ただし、寄附合計額が控除の上限を超えると、超過分は自己負担になるため、ご自身の限度額を確認したうえで申し込みましょう。

Q:定期便の返礼品が届かない場合や、遅れている場合はどうすればいいですか。

定期便がスケジュール通りに届かない場合は、自治体に問い合わせましょう。

まとめ

この記事では、ふるさと納税の定期便について解説しました。

  • ふるさと納税の定期便とは
  • ふるさと納税の定期便 人気ジャンルとおすすめ返礼品
  • ふるさと納税の定期便のメリット・デメリット
  • ふるさと納税の定期便の失敗談・注意すべきポイント
  • ふるさと納税の定期便に関するQ&A

定期便は、1回の申し込みで複数回にわたって返礼品が届き、食品や日用品など生活に直結する品を継続的に受け取れるのが特徴です。数量や回数を選べるため、家庭の消費量に合わせて無理なく活用できます。 なお、2025年10月1日以降は寄附に対するポイント付与が廃止されるため、お得に活用したい方は9月30日までの寄附がおすすめです。